チエコ2020応募アイデア④「簡易版 空気式集熱ソーラーシステム」

  • 日射の活用が可能か否かを学ぶ切っ掛けとなるとよいと思われます。屋根裏空間の伝熱と給排気ファン電力の話を繋げて展開できると面白くなると思いました。(宿谷昌則 東京都市大学名誉教授 ※審査委員長)

 

  • 専門家のみなさんの完成度の高いご提案とお見受けしました。ご存じと思いますが、空気は熱容量が小さく、同じ体積で同じ温度差だと、水の約3千分の1しかエネルギーを運べません。ですから、空気を媒介にしてエネルギーを運ぶ時には、搬送動力が膨大になってしまいがちです。音も大きくなり、コストも高くなります。著名な空気集熱式のソーラーシステムも、その点が残念ですね。今回のご提案では、空気の搬送距離が短く、自然対流の助けも借りているので、搬送動力が小さく、音も静かで、コストも安いという印象を受けました。高く評価いたします。申すまでもなく、地球温暖化に代表される環境問題は既に崖縁に追い詰められています。頑張っていただきたいと思います。(藤村靖之 非電化工房代表)

 

  • omソーラーのシステムと似たようなソーラーシステムのように思いますが、これは電気を一切使わないということにおいて優れものですが、実際、どの程度ソーラー機能を発揮するのか判断できないので、藤村先生に判定をゆだねたい。効果があるようならば素晴らしいローテク技術。(吉岡 淳 カフェスロー代表)

 

  • 建築の専門家ならではのアイデアです。システムがガルバリウム鋼板とファンで小さな電力で快適な住環境を作るということで大変良いと思いますし、机上のアイデアということではなく実際に施工されて実現されているところが大変評価が高いです。私も将来はこんなふうに暖かい空気を1階の床から出したり、床下の涼しい空気を上から送風できたりできるエアコンがいらない家に住みたいと思っています。(フジイチカコ ソーラー女子・染織作家)

 

  • 高価な機器や最新のマシンなどを使わずとも、みんながこのようなちょっとした工夫を備える家にすると、その効果は膨大なものになりますよね。南側に土間付き下屋のある家、佇まいもいいでしょうね。(神田雅子 つなが~るズ)

 

  • 屋根裏や下屋の熱を使用するというのは、とても憧れます。ただこの場合、野地板や壁等に、化学物質の入った合板を使用してはいけないということです。それがF☆☆☆☆(Fフォースター:ホルムアルデヒドの放散量の等級)であっても。右上の詳細を見て、小舞壁ということで安心しました。だた、このシステムを提案者以外の方がやってみる場合は、絶対に合板を使用しないでほしいと思います。全て化学物質の含まれていない素材だからこそできるシステムで、それについて、この提案内にも書いてほしかったと思います。化学物質を含む建材を使用すると、微量でも室内に常に化学物質が流入してくることとなり、住まう人の健康によろしくないからです。余ることなく熱を使用するのであれば、電動のファンが必要だと思いますが、次は、電気を使用しない温度差などを利用した排気や給気がゆるやかにできるシステムも考えてもらいたいです。(濱田ゆかり つなが~るズ)

 

  • 下屋の天井裏で温まった空気を活用するとても良いアイデアだと思います。大掛かりなシステムではなく、実に簡素なところも好感がもてます。できれば、どの程度効果があったかというデータもぜひ拝見したいです。ファンで空気を送る仕組みですが、これが電気を使わない自然対流で機能したらさらにいいなあと思いますが、難しいでしょうか?(林美樹 つなが~るズ)

 

  • 冬になると、ダイレクトゲインの熱をなんとかして家の中まで取り組めないかと考えていました。このアイデアを拝見して、放射と対流を組み合わせれば効果的ということがわかりました。安価にできるのがいいですね。後付けもできそうです。ただ、本当に効果を上げようとすると、空気の流れの設計は素人には難しいかと思います。建築設計や設備にかかわる人がこういうノウハウを提供してくれると、ぜひお願いしたくなります。(平山友子 つなが~るズ)

 

 

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