チエコ2020応募アイデア①「「豆炭あんかを使った発酵生活」

  • 小さな仕組みのなかに発見し得る現象がたくさんあって面白いと思います。燃焼・伝熱・発酵の三者それぞれに特有の現象、共通の現象を学べる教材になり得ます。(宿谷昌則 東京都市大学名誉教授 ※審査委員長)

 

  • 昨今は新型コロナウィールス感染症の流行で世界中がうろたえています。患者のみなさんには深く同情いたしますが、一方では「子供が風邪を引いても抗生物質投与」に象徴される「なんでも中途半端に殺す」方式の必然的な帰結であることが再認識されるできごとです。僕自身、微生物を専門に勉強していた時期もあるのですが、微生物を真面目に研究する者の強い戒めの一つは、「中途半端に殺すと、耐性を持ったミュータント(異性体)が生まれる。ミュータントは絶対に生み出してはならない」ということでした。微生物とは調和して付き合うことが大事ですね。微生物の法則の一つに「1種類の微生物が繁殖中には、他の微生物は繁殖しない」というのがあります。ですから、微生物と調和して付き合うには、第一に免疫力を高めること、第2に人間を応援してくれる微生物を体内に適切に取り入れることが大切です。人間を応援してくれる微生物の筆頭が酵母ですね。今回のご提案では、発酵生活(言葉の響きもステキです!)というタイトルで、酵母を美味しく取り入れることと、豆炭あんか(懐かしい!)で発酵をコントロールというエネルギーを節約するアイディアでした。お金もかからないエレガントなアイディアだと思います。個人的には、地球を救うのは微生物・・・と思っているので、コロナウィールス騒ぎで、微生物がすべて敵とされることが心配です。発酵生活にますます精進なさってください。(藤村靖之 非電化工房代表)

 

  • 昔懐かしい豆炭あんかを発酵に利用するアイディアはユニークで面白い。いかにもローテクでいいと思います。ひとつ気になるのは、豆炭特有の臭いが発酵食品に悪い影響を与えないか。それさえ大丈夫ならばよいアイディアだと思います。豆炭あんかはいまも存在しますか?(吉岡 淳 カフェスロー代表)

 

  • 豆炭あんかは懐かしいです。私は北海道出身なので子どもの頃に使っていました。ヤケドしないような大きなタオルでぐるぐる巻きにした覚えがあります。もっと高温かと思っていましたが発酵に丁度良い温度なんですね。豆炭あんかを使って簡易こたつにしたこともありました。豆炭は燃やすとCO₂を出しますが、これはカーボンニュートラルですし、免疫力をUPするための発酵食品とコラボにしたところがいいです。(フジイチカコ ソーラー女子・染織作家)

 

  • 豆炭の燃焼熱のカスケード利用のアイデアですね。睡眠時の採暖として利用したものを、起床後、食品の発酵に利用する。資源を余すことなく使い尽くすという意味で、とても有効なアイデアです。このアイデアをやってみようという方には、密閉性の高い場所での一酸化炭素中毒に気をつけてやってもらうようにしましょう。(神田雅子 つなが~るズ)

 

  • 「豆炭」と聞いて、知ってるけど見たことがないと思いました。発酵食品は、最強の健康食品。身近にある熱源で発酵食品をつくるというのは羨ましいことです。ただ豆炭について調べてみましたが、原料に一部、石炭も使用されている、燃えカスにあまりよろしくないものが残るということで、100%エコというわけではないと思います。(そうでないものをお使いだと思いますが。) 木質原料だけのものだと、燃焼時間が少ないそうです。もう一つ、燃えカスを気安く捨てるわけにはいかないようです。余った熱源で、発酵食品を作るというのは素晴らしいことで、すごく良いアイディアだと思います。熱源としては凄く良いですが、使用する豆炭を原料で選び、その内容と廃棄のことを意識して使用してもらえたらともっと良いと思いました。実際、暖房をしない私の生活ですが、これは使えるのではないかと心が揺らぎました。できれば納豆も作ってもらいたいです。(濱田ゆかり つなが~るズ)

 

  • 豆炭は使ったことがありませんでしたが、調べると原材料も様々なようですね。小さくて持ち運びが楽、それでいて持ちの良い熱源としてまだまだ活用の余地がありそう。熱エネルギーを有効利用する、丁寧に最後まで活用するということは、小さな暮らしの中から、大きなエネルギー供給の世界においてもしっかり考えて行くべき重要なことだと思います。(林美樹 つなが~るズ)

 

  • 発酵食品は免疫力を上げる効果があるといわれ、これからますます注目度が高まりそうです。しかし、自分で発酵食品を作るのは少々ハードルが高い人も少なくないでしょう。豆炭もサスティナブルな素材だけど、あまり使っている人は多くないと思います。でも、良いことがふたつ以上重なると挑戦したくなってきます。日本が誇る発酵文化を、こういう形で楽しく継承できると素敵ですね。ちなみに、豆炭をくるむ布団は猫だけではなく、人間にとっても昼寝のお供として誘惑的です。(平山友子 つなが~るズ)

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