「比企の太陽光発電を考える 飯田哲也講演会」に参加しました

11月4日、埼玉県鳩山町で開催された「比企の太陽光発電を考える 飯田哲也講演会」に参加しました。
飯田哲也さんの講演会は前半で、後半はメガソーラーが乱立している埼玉県比企郡を中心とした市民の情報交換会でした。

飯田さんのお話を、以下にかいつまんでまとめました。

1.風力と太陽光の発電コストは、あらゆるエネルギーの中で最も低い

2.いま、ものすごいスピードでエネルギー転換が進んでいる。自然エネルギーの拡大は加速しており、この流れは止まらない

3.エネルギーの大変革とCASE(自動運転やカーシェアリング、電気自動車)に代表される自動車の変革、そして情報通信技術や人工知能の発達は密接に関わりながら同時進行している。化石燃料車は8年以内になくなるだろう

4.今後は、石油を中心とした経済から再エネ経済に移行する

5.(デンマークの事例について) デンマークでは2050年までに自然エネルギー100%を目指す。1980年代には大型石炭火力発電に依存していた国が、現在は風力発電等の地域分散型の自然エネルギーにシフトした。また、風車を建設する場所の規制は厳しく、環境配慮がなされている

6.日本の自然エネルギー普及の前に立ちふさがる問題点は、初期のFIT制度設計の杜撰さ、形骸化した森林規制、厳しすぎる農地法などの土地利用規制、市民排除の合意形成など。自然エネルギーは地域分散型では不十分、地域分権型である必要がある

7.日本の場合、太陽光発電を行うと国土の2%の土地で国内すべてのエネルギーをまかなうことができる。自然や景観規制を厳しくしても問題ない。また、農地とシェアする太陽光発電を行うことで、農家の支援にもなる

質疑応答では、太陽光パネルの廃棄やリサイクルの問題、パネルに含まれる有害物質の危険性、発火の危険性などについて質問が出ました。こうした疑問については、私たち一般市民の理解不足や誤解もあるようです。私(平山)のように技術に疎いと、聞いた話を鵜呑みにするしかありません。ここでは飯田さんの回答を咀嚼できないまま載せることを控え、専門家に聞くなどして、後日改めて太陽光発電Q&Aなどの形でアップしたいと思います。

飯田さんのお話は世界的な視野に立ったもので、とても興味深くうかがいました。一方、第二部で話し合われた比企地方のメガソーラーの問題は衝撃的でした。周辺住民が知らないうちに開発許可が下り、工事の説明会が始まる。反対運動を起こしても、地主の財産権が盾となり、行政は手出しできない。また、反対運動を封じ込めるために、住民同士の分断を煽る動きもあるようです。こうしたことが、比企郡の各地で頻発していることを知りませんでした。会場に集まった人たちの間からは、情報交換と連携の必要を訴える声が上がりました。

「チエコ」という運動を始めて5年が経ちました。私たちはとても意義のあることだと自負しています。けれども、いま地域で起きている問題から目を背けていなかったか。このままでは原発事故前と同じ道を行くのではないか。世界の潮流や足元の問題に目を向けければお花畑の活動に終わるのではないのか……。いろいろなことを考えるきっかけになった講演会でした。

折に触れて、地域の話題もアップしていきたいと思っています。

                                      つなが~るズ・平山友子)

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