【チエコな人々のリレーコラムNo.2】濱田 ゆかり

私の場合、チエコというより、ケチエコです。

コロナの影響で、マスクが不足し、それでは手作りでと思い、夜な夜なマスクを作っています。

綿の布とガーゼを合わせて縫う。その時に、布の切れ端が出ます。

何気にゴミ箱に捨てていたのですが、作りながらテレビを見ていたら、キッチンペーパーの消費量が多くてリサイクルできない紙として、燃やされCO2を排出しているという話に、電光が走った様に、思いつきました。

そして、次の瞬間、後悔と懺悔。今まで私は何をやっていたのだろう、どうしてその布の切れ端をそのまま捨てていたのか・・・自分が情けなくて、とても悔しい思いをしました。

私は、油を拭きとる時ぐらいしかキッチンペーパーを使用しません。思いついたのは、この捨てる布を油拭きに使用すれば、最後まで布を使い切ってあげられるということです。

布として生まれて、制作過程で作っているものの方でなく、切れ端として、捨てられる布を「油拭きに」。

布としての使命を果たして捨てられる方が、とても幸せだと思ったのです。

この考え方で、もしかしたら、古くなって捨てられず紙袋に貯められているTシャツや、使い古しのタオルも、小さく切って、油拭きとして使えば、最後のお勤めを終え、旅立て、私の気持ちもスッキリとして見送れます。 

小さな思いつきですが、何かスーっと納得のできる廃棄のストーリーができた次第です。当たり前のことだと思いますが、私にとっては、ハっとした瞬間でありました。

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